【初心者の完全ガイド】日本株の株式投資の専門用語③ – RSIの紹介

日本株の用語解説

株式投資を始める初心者のために、RSI(相対力指数)について詳しく解説します。RSIは、株の過熱感や売られすぎの状態を示す指標で、投資判断に役立ちます。この記事ではその基本的な概念や使い方を紹介します。

RSIとは何か?

RSI(Relative Strength Index)は、株式やその他の金融商品がどれだけ過熱しているか、または売られすぎているかを示すテクニカル指標です。1978年にウィルス・ワイルダーによって開発されたこの指標は、0から100の範囲で表示されます。一般的には、RSIが70以上の場合は「買われすぎ」、30以下の場合は「売られすぎ」と判断されます。

RSIの計算方法

RSIは、一定期間(通常14日間)の株価の上昇幅と下降幅を基に計算されます。具体的には、次の手順で算出します。

1. 期間内の上昇幅(上昇した日の価格変動の平均)を計算します。
2. 期間内の下降幅(下降した日の価格変動の平均)を計算します。
3. 上昇幅を下降幅で割り、その値を使ってRSIを計算します。

RSIの計算式は次の通りです。

RSI = 100 – (100 / (1 + RS))

ここで、RSは上昇幅の平均を下降幅の平均で割った値です。

RSIの使い方

RSIは、主に以下の2つの方法で使用されます。

1. **過熱感や売られすぎの判断**
RSIが70を超えると、株が過熱しているとされ、売りのサインと考えられます。一方、30を下回ると売られすぎと判断され、買いのサインとなります。ただし、これらの基準はあくまで目安であり、必ずしも売買の決定的な根拠とはなりません。

2. **ダイバージェンスの確認**
RSIと株価の動きが異なる場合、ダイバージェンスと呼ばれます。例えば、株価が上昇しているのにRSIが下がっている場合、相場の反転が近い可能性があります。このような状況は注意が必要です。

RSIの注意点

RSIを利用する際には、いくつかの注意点があります。

– **トレンドに注意**
RSIはトレンドの強さを示すものではありません。強い上昇トレンドの中でRSIが70を超えても、さらなる上昇が続くことがあります。そのため、トレンドの方向性を確認しながらRSIを利用することが重要です。

– **他の指標との併用**
RSI単体では限界があります。他のテクニカル指標(移動平均線やボリンジャーバンドなど)と併用することで、より信頼性の高いトレード判断が可能になります。

– **市場環境の変化**
市場の状況やニュースによって、RSIが示すシグナルが変わることがあります。特に急激な市場変動がある場合、RSIの判断が通用しないこともあります。

まとめ

RSIは、株式投資において非常に便利なテクニカル指標です。過熱感や売られすぎの状態を把握することで、投資判断に役立てることができます。しかし、RSIを単独で使用するのではなく、他の指標や市場環境を考慮しながら活用することが大切です。初心者の方は、まずはRSIの基本的な使い方を理解し、実際の取引に活かしてみてください。

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