カテゴリー

米国株の用語解説-Price-to-book ratio (P/B)について初心者にもわかりやすい記事を書いています。P/B比率は企業の株価と簿価を比較する指標で、投資判断に役立ちます。

Price-to-book ratio (P/B)とは

Price-to-book ratio（P/B比率）は、企業の株価がその企業の簿価と比べてどれほど高いか、あるいは低いかを示す指標です。簿価とは、企業の資産から負債を引いた純資産のことを指します。つまり、P/B比率は企業の市場価値と実際の価値を比較するためのツールとして利用されます。

P/B比率の計算方法

P/B比率は次のように計算されます。

P/B比率 = 株価 ÷ 簿価

ここで、株価は企業の株式が市場で取引されている価格、簿価は企業の総資産から総負債を引いた値です。たとえば、ある企業の株価が100ドルで、簿価が50ドルの場合、P/B比率は2.0になります。これは、株価が簿価の2倍であることを示しています。

P/B比率の解釈

P/B比率の解釈にはいくつかのポイントがあります。一般的に、P/B比率が1未満であれば、その企業は市場で過小評価されている可能性があります。つまり、株価が簿価よりも低い場合、投資家にとっては割安とされるかもしれません。一方、P/B比率が1以上の場合、株価が簿価を上回っているため、企業が過大評価されている可能性があります。

ただし、P/B比率が高いからといって必ずしもその企業が悪いというわけではありません。特に成長企業や技術系企業の場合、将来の成長が期待されているため、P/B比率が高くなることがあります。このような企業は、資産を持たない場合でも高い評価を受けることがあります。

P/B比率の活用方法

投資家はP/B比率を利用して、企業の投資価値を評価することができます。一つの方法は、同業他社との比較です。同じ業界の企業同士でP/B比率を比較することで、どの企業が相対的に割安かを判断できます。また、過去のP/B比率と現在のP/B比率を比較することで、企業の評価がどう変化しているかを分析することも重要です。

さらに、P/B比率は企業の財務健全性を測る指標としても役立ちます。特に、資産が大きい企業は、P/B比率が低い場合、経営が健全である可能性があります。逆に、P/B比率が高い企業は、資産が少ないか、負債が多い可能性があるため、注意が必要です。